KENDO-SemeTame 剣道-攻め溜め


剣道には、「攻め」と「溜め」という概念があります。体勢によって有効打突を繰り出すためには、ここにメモします。


W

「攻め」

「相手を自分の思い通りに動かす準備」ということです。
まず、剣道における「攻め」とは、中段の構えであれば相手の竹刀の中心線に割って入り、自分の竹刀を相手の中心につけることを言います。こうなると相手の竹刀は中心から逸れ、一瞬無防備な状態となるためすかさず打ち込むことで勝機を得ます。
また、竹刀を絡めずとも、身体全体で打ちにいくプレッシャーをかけて相手を動揺させる「体攻め」や、激しい気迫で相手を心理的に追い詰めていく「気攻め」などの攻め方があります。

  • 自分の理解:
    攻め是通过体势、气势、眼神、剑势等一切主动使对方产生惊惧,疑惑或崩溃,同时自己取得打击的距离和中线的过程。攻め最关键的三个时机:对方退却,对方冒进,对方对视。

「溜め」

「相手に一瞬の時間を与えてあげて息を合わせること。合気になるための準備」ということです。
剣道の構えでは、基本通りの動作を修得できていれば足を曲げたり、勢いをつけたりといった予備動作なしでも、そのまま攻撃に転じることが可能です。そのように、一拍子でいつでも飛びこめるような重心の置き方を備えておくことを「溜めを作る」と表現します。
具体的には、左足のひざの裏を適度に伸ばし、左足に体重をかけて重心を安定させ、いつでも即座に踏み切れるような足拵えをしておきます。これによって、出鼻技などで相手の動く瞬間を捉えたり、打ち込みをギリギリまで引き付けて応じ技に転じるなどの太刀捌きが可能となります。このような打ち方を「溜めて打つ」と呼んでおり、剣道の速さを支える源ともなっています。

  • 自分の理解:
    溜め是攻め之后打击之前的一个的瞬间。攻め的过程中,不断积攒的气势和能量,随时可以出击或应对的体态即为溜め。溜め即为身体始终处于可以出击的状态,没有攻め就不可能有溜め。

W

「攻め」と「溜め」の関係:
水がゆっくりと葉の上で葉の先端に収束し、最終的に滴り落ちるプロセスがあります。
この中に、収集プロセスは「攻め」です。
水が最後滴り落ちることは「打突」です。
水滴が最大に収束し、滴り落ちる直前が「溜め」です。


Reference